「世界標準の子育て」 に学ぶ① 困難に負けない自信の育て方
魅力的なタイトルです。
子育てには、「正解」があります。
なんだか気になりますよね。ついつい手に取り読んでみました。
著者は、このグローバル化が進む中、今の日本の教育では不十分だと言っています。
この本では、世界各国の教育事情と日本の教育事情を比べて、日本の問題点、また取り入れていくと良い子育て方法が紹介されています。
幼児期だけでなく、18歳までそれぞれの年齢別に、親の関わり方も紹介されていて、とても面白く参考になりました。これからも何度も読みたい本です。
著者である船津徹さんとは?
幼児教育の権威である七田眞さんの元で、英語教材の制作をなどを行う。その後独立してハワイへ渡り、バイリンガル環境で育つ子どもの為のサポート教室TLC for Kidsを設立。
校長として教鞭をとりながら、これまでに4000名以上の子供の教育に携わる。
ハーバード大学を始めとした、世界各国の最難関大学へ生徒を送り出してきました。
その実績が評価され、教室は順番待ちの人気になっています。2015年にカリフォルニア州トーランス校、2017年に中国上海校を設立。
全米25万名の教師が加盟するアメリカ最大の教育サイトで、独自開発した教材が2位を獲得するなど、グローバルに活躍されている方です。
子育てには、「正解」がある?
著者の教室から、難関大学へ進学した子供達も最初から優秀だった訳ではなく、誰もが一度は「競争の壁」にはばまれ、挫折や自信喪失を経験していくそうです。
では、その壁をどうやって乗り越えていくのでしょう?
その時支えになるのが、困難に負けない「強い心」です。強い心は、子どもが勝手に身につけるものではありません。育て方によって身につく、後天的な資質なのです。
20年以上、日本と海外の教育の現場を見てきて、その答えがまとまったそうです。
「世界標準の子育て」に必要となる3つの力とは?
「世界標準の子育て」とは、どんな能力を伸ばす子育てなのでしょうか?
- 困難に負けない「自信」
- 自分の判断で人生を切り開いていくための「考える力」
- 多様性の世界を生きるのに必要な「コミュニケーション能力」
本書では、この能力を育てるノウハウが、それぞれ年齢別に紹介されていて、とても読み応えがありました。参考になる部分は、沢山ありましたが、私が直ぐに取り入れたいと思った部分を少しご紹介します。
困難に負けない「自信」の育て方
ステージ1(0歳〜6歳)
根拠のない自信育て:親が育てるものステージ2(7歳〜12歳)
根拠のある自信育て:子ども自信が獲得するものステージ3(13歳〜18歳)
自信を確信にする
ステージ1である「根拠のない自信」は、
100%親から与えられるもので、子どもがいくら努力しても手に入れる事はできないそうです。
根拠のない自信とは?
「根拠のない自信」というのは「自分は親に愛されている」「自分は親から受け入れられている」「親から大切にされている」という自信であり「自分は価値がある人間だ」と子どもが自分の存在を心から信じている状態です。
最良の方法は、スキンシップで愛情を伝える事です。
この時期の子どもは、不安と自信が常に同居しているそうです。そして、親は十分に愛情は伝わっていると思っていても、実は子どもにとっては不十分で、愛情の実感が足りていない事がよくあるそうです。
これは、思い当る事がありました。息子も自分で出来る事が増えてきて、自分でやってみたい!と何でもやりたがるようになって来てから、時折「ギュ〜して!」とハグをしたがります。
そして、ハグしたらまた私から離れていきます。家の中ではこれを何度も繰り返しています。
この本を読んでからは、甘えたがる時は、思いっきり甘えさせてあげるように気を付けています。最近では、息子が嫌がる程、毎日ハグしていますよ。
そして、「根拠のない自信」を強めるのに最適な方法が、「お手伝い」です。お手伝いを上手に取り入れて、子どもがしてくれたら、抱きしめて感謝の言葉を伝えます。
そうする事で、子どもは成功体験を積みながら、スキンシップと感謝の言葉で、自信を育てていく事ができるそうです。
我家でも、1歳半頃からお手伝いを取り入れています。ゴミ捨てなどの簡単な事から始まり、最近はお米とぎや、お皿洗いをしたがります。
本書にもありましたが、子どもの知的好奇心を刺激する為と思ってやっていました。
しかし、自分でやってしまった方が早いんですよね。なので面倒だと思ってしまう事もありました。
実践後の感想
この本を読んでからは、お手伝いで自信も育てる事が出来るんだと思うと、面倒だと思う事なく、お手伝いをお願いできるようになりましたよ。そして、お手伝いをしてくれた息子に、意識的にスキンシップと感謝の気持ちを言葉で伝えるように心掛けています。
ほんの少しの変化で、息子が今まで以上にお手伝いを楽しそうにやってくれます。たまにお菓子作りを一緒にするのですが、何と何を混ぜたら美味しくなるんじゃない?とレシピまで考えるようになりました。
以前より意欲的で、新しい事にも挑戦してみたいという事でしょうか。
これは効果がありそうですね。これからも続けてみたいと思います。
第2ステージ、第3ステージでも、参考となるノウハウがありましたよ。ご興味のある方は一度読んでみて下さいね。
世界標準の子育て [ 船津 徹 ] |
次回は・・・
「世界標準の子育て」に必要となる3つの力とは?の
- 自分の判断で人生を切り開いていくための「考える力」
- 多様性の世界を生きるのに必要な「コミュニケーション能力」
についてご紹介します。